男性社員 初めての育児休暇
– 僕らの育休が会社を変える –
TDグループで、男性としては初めて育児休暇を取得したお二人に、育児休暇をとった経緯や感じたことをインタビューしました。
育休取得のきっかけは、タイミング
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高速道路システム事業リーダー
折出さん
育休取得期間:
2週間(2023年1月)
お子様情報:
小学生 幼稚園
赤ちゃん
折出:実は自分から取りたいです!と宣言したわけじゃないんです。
越智:会社として男性社員の育休取得という事例を欲していた時で、タイミングが重なったんだよね。
そのきっかけがなかったら育休を取る気はなかったですか?
折出:まったく頭になかったですね。
越智:ただ結果取って良かったです!
育休を取ることに不安や抵抗はありましたか?
越智:何かトラブルが起きた時とか、フォローが必要な時の対応が少し心配でしたね。事業運営など誰かに任せきれない部分は休暇中もちょこちょこ様子を見ていました。
折出:僕の場合は休暇中もある程度仕事を両立してやることが前提でしたが、ちゃんと事業が回るかな?という不安はありました。
でも、意外と回りますね。
越智:なんとかなることが分かったのは良いですよね。ただ逆に「ここがやばい」という部分も見えるという。
休暇前に何か特別な準備をしましたか?
越智:自分がやっているプロジェクトの引継ぎをしました。
これに関してはうまく回っていない部分もありましたね。事業の業務についてはメンバーが頑張ってくれて特に問題はなかったです!
折出:僕は特別引継ぎらしいことはしてないです。休暇中も電話などで連絡をとってましたしね。
準備でいうと、同じ事業リーダーである越智さんが先に育休を取っていたので準備しやすかったです。
男性の育休に対する周囲の反応は?
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制御盤システム事業リーダー
越智さん
育休取得期間:
2週間半(2022年9月)
お子様情報:
小学生 赤ちゃん
越智:奥さんはとにかく「助かる!」という反応でした。
親は驚いてましたね。「そんな時代か~」って。
折出:うちも親族が特にびっくりしてましたね。
越智:あと社員からのリアクションが優しかったことは印象的でしたね。2週間も休むことについて誰も迷惑そうな空気を出す人がいなくて意外でした。文句の一つや二つ言われるかと思ってました(笑)
でもこれで今後育休取りやすくなったと思うんですけど、どうですかね?
折出:絶対取りやすくなったと思いますよ。僕らも否定できないですしね。
越智:メンバーに「育休取りたいです」って言われて「無理やろ」なんて言えない。
自分が取ったんだから(笑)
家事や子ども達のこと。やることたくさん
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休暇中はどんな風に過ごしてましたか?
越智:赤ちゃんのこと意外は全部僕がやる!という感じで家事や子供たちの面倒を見ていました。
折出:僕は何かを分担していたわけじゃなくて、その時できることをやるという感じで臨機応変にしていました。
越智:朝に関しては仕事している日よりも忙しかったです。子供たちに朝ご飯を作って、連絡帳にサインして、宿題やってるかチェックして、友だちとの約束に遅れないように送り出して、玄関の掃き掃除して、トイレ掃除して、洗濯機回して……、あっ先に洗濯機か!
これ何回も奥さんに注意されたんです。「先に洗濯機回した方が効率いいじゃろ!」って(笑)
折出:ネットに入れるものをちゃんと入れてないのも怒られますよ。
越智:それも重要!休暇中、家事をたくさんやることで「家事ができる人は仕事ができる人だ」って気付きましたね。常に次にすることを考えて動くので。
折出:休暇中は赤ちゃんだけじゃなくて上の子たちをちゃんと見ることも気を付けていましたね。
越智:それは僕も同じことを考えてました。
赤ちゃんにお母さんをとられたという感覚があると思うので、上の子たちへのケアは大事ですね。
家庭だけでなく仕事面でも良いことも
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育休を取って良かったことは何ですか?
折出:何より家族が助かったことが大きいですね。
家に大人が一人増えただけで全然違うんだということがわかりました。
越智:奥さんがどれだけ大変かわかったのは良かったですね。二人目の子が産まれたときは全く何もしなかったから、本当に大変だっただろうなと思います。
折出:仕事に関する面では、僕がいない間の業務をメンバーたちが協力して進めてくれたことが良かったです。
案外なんとかなるとわかったし、良いきっかけになったと思います。
メンバーにとっての意識向上につながって良かったですね。
折出:普段の仕事では同じような経験は難しいと思うのでいい機会になりました。
家事や子ども達のこと。やることたくさん
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育休を経験して考えが変わったことはありますか?
折出:これは折出家の場合ですけど、奥さんがやってる家事を代わりにやればいいって話じゃなくて、今どんな心境なのかを理解した上でのケアが大事なんだと気付きました。
一番の理解者じゃないといけないんだなと再認識できましたね。
越智:常識が変わりましたね。
今までなかったでしょ、男性社員が育休を取るって。
機会があればまた育休取ります?
越智:次産まれても絶対取りますよ!
折出:うんうん取ります。
育休取得で気付いた課題や今後の働き方とは
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会社の制度で整備が必要だと思うことはありますか?
折出:まず育休についてですけど、最低一か月取ってほしいなと思いますね。
越智:一か月あると良いね。
折出:産まれる前なのか後なのか、期間を分割できるとか、多少自由度があってもいいなと思います。
越智:もしかしたら旦那さんに育休取ってほしくない家庭もあるかもしれないし。
折出:そうそう。家庭環境とかお産の方法によって状況はそれぞれ違うし、「育休とは○○週間休みを取るものである!」というものじゃなくて、柔軟な制度であってほしいですね。
越智:社員本人じゃなくて奥さんのケアにつながる制度があるといいなと思いません?
折出:そうですね。うちの場合は、一日でも奥さんの用事が空っぽになる日が必要だと思うんですよ。
越智:今できます?
折出:現状はできないです。
会社に子供を連れてくることができれば可能になりますね。子供が叫んでもいい部屋があったらいいな。様子は自分で見つつ、遊ばせておけるような。
5年後10年後の働き方はどうなっていくと思いますか?
越智:以前可部事業所のメタバースを作ったんですけど、テレワークの人もリアル出社の人もメタバース上で会議室に集まって、リアルに近い空間が簡単に作れたんですよね。
今後、テレワークの人とリアル出社してる人の区別がなくなるのが目標です。
折出:仮想の中でのリアルが充実すれば、その場にいるいないの差はなくなるんでしょうね。
越智:ここ数年でかなり変わってきてるので、これからもっと変わると思いますよ。僕らもついていかなきゃいけないですからね。
折出:単純に、デジタル化が進んで働きやすくなりましたよね。
越智さんは育休期間の前後でテレワークもかなり活用してましたよね。
越智:週3くらいテレワークでしたね。会議の合間の10分くらいで赤ちゃんのお世話するとかしてました。
折出:みんなもテレワークをうまく使ってほしいなと思いますね。
越智:家にいるってだけで全然違いますからね。
折出:子育てしながら働くことについて、社内の空気感がこれからもっといい方向に変わっていけばいいなと思います。みんなの受け入れも大事ですからね。
社員のみんなに伝えたいことはありますか?
越智:育休は絶対取った方がいいと思います。そして、家族のこともケアできる働き方を推奨する会社であることを、社員の家族にも知ってほしいです。
世の中の流れに合わせて中小企業も変わっているんだよってわかってほしいですね。
折出:まず、僕が育休でいない間に色々対応してくれた事業メンバーには感謝ですね。
それによって見えたこともあるし、育休を取って良かったです。みんなもうまく活用してほしいなと思います。
TDグループの育児休暇制度は、今後もすべての従業員とその家族のために進化し続けます。
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